
AI英会話の練習を画面収録で残したいとき、まず気になるのはAIの声まで入るかです。
画面収録は、画面の映像と端末の音をまとめて動画にする機能です。
ただ、入る音は1種類ではありません。
- AIの声=アプリが鳴らしている音
- 自分の声=マイクが拾う音
- アプリが録らせないと決めている音
3つは、入るかどうかの決まり方がそれぞれ違います。
この記事では Apple と Android の公式資料だけを根拠に、音ごとに線を引きました。
特定のアプリの挙動を約束する記事ではありません。
どの音が入るかは、最後はアプリの作りで決まります。
【結論】画面収録はAI英会話の音を録れる場合と録れない場合に分かれる
先に結論を表にまとめます。
| 確かめたいこと | iPhone | Android |
|---|---|---|
| AIの声は入るか | アプリが録らせない作りでなければ入る | 鳴らす音の種類と、アプリの決め方による |
| 自分の声は入るか | 録画ボタンを長押ししてマイクをオンにしたとき | 録画の開始前に音声を録るかを選ぶ |
| 録れないことはあるか | 一部のアプリは録音や録画を許していない | 録らせない決め方があり、いちばん厳しいものが勝つ |
表のとおり、自分の声とAIの声は別々に決まります。
自分の声は、録る人がスイッチで選べます。
AIの声はアプリの作りが握っている。
だから、同じ端末でもアプリが変わると結果が変わります。
- 自分の声=録る前のスイッチで決まる
- AIの声=アプリが録らせるかどうかで決まる
- 映像と音=別々に扱われることがある
3つ目は、映像だけ黒くなって音は残る、という形のことです。
逆に、映像は残っても音だけ入らないこともあります。
録れたかどうかは1回だけ短く録って再生するのがいちばん早い。
数秒の試し撮りで、そのアプリの線が分かります。
画面収録がAI英会話の音を拾う仕組み
iPhoneは画面の音とマイクの音が別のスイッチ
iPhone の画面収録は、コントロールセンターのグレイの録画ボタンから始めます。
ボタンを押すと、3秒のカウントダウンのあとに録画が始まる。
自分の声も入れたいときは、録画ボタンを長押ししてマイクボタンをオンにします。
| 操作 | 動き |
|---|---|
| 録画ボタンをタップ | 3秒のカウントダウンのあと録画が始まる |
| 録画ボタンを長押し | マイクボタンが出て、オンとオフを切り替えられる |
| 赤い画面収録ボタンをタップ | 停止ボタンが出て、録画を止められる |
つまり、マイクの音は録画とは別のスイッチです。
AIの声と自分の声の掛け合いを残したいなら、録る前にマイクをオンにしておきます。
ただし、一部のアプリでは録音やビデオの録画が許されていない場合があります。
そのアプリではスイッチを入れても入らない。
Androidには他のアプリの音を録る決まりがある
Android では、他のアプリが鳴らしている音を録る仕組み(AudioPlaybackCapture)が Android 10 から入りました。
この仕組みで録るには、2つの条件がそろう必要があります。
- 音を録る許可(RECORD_AUDIO)
- 利用者が画面の取り込みを承認したしるし(MediaProjection)
2つ目は、利用者が画面の取り込みを認めたときにだけ渡されるものです。
さらに、録る側と鳴らす側のアプリが同じユーザープロファイルにいる必要があります。
仕事用と個人用でプロファイルを分けている端末では、ここで外れることがあります。
音を録る許可そのものの意味は、権限の記事にまとめました。↓

録れる音の種類は3種類だけ
Android の音には、何のための音かを示す種類(usage)が付いています。
他のアプリの音を録る仕組みで録れるのは、そのうち3種類だけです。
| 音の種類 | 読み方 | 録る仕組みの対象か |
|---|---|---|
| USAGE_MEDIA | 動画や音楽などの再生 | 対象 |
| USAGE_GAME | ゲームの音 | 対象 |
| USAGE_UNKNOWN | 種類を決めていない音 | 対象 |
| それ以外の種類 | 通話の声や知らせの音など | 対象に入らない |
AIの声をどの種類で鳴らすかは、アプリの作りで決まります。
通話の声として鳴らす作りなら、3種類の外にいるので録る仕組みの対象に入らない。
再生の音として鳴らす作りなら、次の決め方の段に進みます。
音の種類が分かれている話は、音量や消音の動きにもつながっています。
音の種類ごとの扱いの違いは、消音モードの記事にまとめました。↓

AI英会話の音が画面収録に入らないときの止まり方
Androidは3段階の決め方から選ぶ
音を鳴らすアプリは、自分の音を誰に録らせるかを3段階から選べます。
| 決め方 | 録れる相手 |
|---|---|
| ALLOW_CAPTURE_BY_ALL | どのアプリでも録れる |
| ALLOW_CAPTURE_BY_SYSTEM | システムの部品だけが録れる |
| ALLOW_CAPTURE_BY_NONE | どこにも録らせない |
この決め方を書ける場所は、アプリの中に3か所あります。
- アプリの設計書にあたるマニフェスト(allowAudioPlaybackCapture)
- アプリ全体の決め方(AudioManager.setAllowedCapturePolicy)
- 鳴らす音ごとの決め方(AudioAttributes.Builder.setAllowedCapturePolicy)
3か所の決め方が食い違うときは、いちばん厳しいものが勝つ。
たとえばマニフェストで録らせないと決めていれば、ほかの2か所で許しても録れません。
何も書かなかったときの扱いは、アプリが狙う Android の版で変わります。
| アプリが狙う版 | 何も書かないとき | 変えるときの書き方 |
|---|---|---|
| Android 9 まで | 録らせない | allowAudioPlaybackCapture を true にする |
| Android 10 以降 | 録らせる | allowAudioPlaybackCapture を false にする |
なお、Android のシステムの部品は、初めから再生の音を録れる扱いです。
こうした部品の多くは端末の会社が作り替えていて、読み上げや字幕のような機能を支えています。
端末に入っている録画機能がどの立場で動くかは機種の作りによる。
iPhoneはアプリが録画中かどうかを知れる
iPhone では、画面が録画・ミラーリング・AirPlay で外へ写されている間、アプリはそのことを知れます。
使うのは isCaptured という値で、写されている間は「はい」になる。
アプリはこの値を見て、自分の中身が録られないように動けます。
- isCaptured=録画・ミラーリング・AirPlay の間だけ「はい」
- 変わったときにはアプリへ知らせが届く
- 例=再生を止めて、止めた理由を画面に出す
公式の例は動画や音楽のアプリですが、仕組みとしてはどのアプリでも使えます。
AI英会話のアプリがこの値を見て声を止めるかどうかは、作り次第です。
もう1つ、保護のかかった動画(FairPlay Streaming)は、録画すると映像が黒く抜かれます。
一方で、その音声は録画に含まれます。
映像と音は別々に扱われるということです。
AI英会話の画面収録で間違えやすい4点
仕組みの次に多いのが、思い込みです。
- 映像が残っていれば音も残っていると思っている
- マイクをオンにすればAIの声も必ず入ると思っている
- 音が入らないのは端末の故障だと思っている
- 画面を映しながらでも録画できると思っている
4つとも、公式の仕組みとは合いません。
| 思い込み | 実際 | 根拠の場所 |
|---|---|---|
| 映像が残れば音も残る | 映像と音は別々に扱われることがある | Apple Developer の isCaptured |
| マイクをオンにすればAIの声も入る | マイクのスイッチは自分の声のためのもの | Apple サポートの画面収録 |
| 入らないのは故障 | アプリが録らせない決め方をしていることがある | Android Developers の再生音の取り込み |
| 画面を映しながら録れる | iPhone では画面収録とミラーリングは同時にできない | Apple サポートの画面収録 |
表の2行目は、とくに取り違えやすいところです。
マイクをオンにしても、アプリの音を録るかどうかの決まりは変わりません。
アプリが録らせない作りなら、AIの声は録画に入りません。
入らないときは端末より先にアプリを疑う。
4行目は、テレビに映して練習している人が当たりやすい点です。
画面を外へ映している間は、iPhone の画面収録を同時には使えません。
AI英会話を画面収録で残す手順と見直し
iPhoneで録る手順
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 画面の右上から下へスワイプしてコントロールセンターを開く |
| 2 | 自分の声も残すなら、グレイの録画ボタンを長押ししてマイクをオンにする |
| 3 | 録画ボタンをタップし、3秒のカウントダウンを待つ |
| 4 | 止めるときは、画面上部の赤い画面収録ボタンをタップして停止をタップする |
| 5 | 写真アプリのライブラリで、録った画面収録を選ぶ |
録画ボタンが見当たらないときは、コントロールセンターに追加してから使います。
止める操作は、コントロールセンターの赤い録画ボタンからもできます。
Androidで録る手順
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 画面の上部から下へ2回スワイプする |
| 2 | スクリーンレコードのアイコンをタップする |
| 3 | 録画対象を選び、音声を録るかと、画面へのタップを記録するかを選ぶ |
| 4 | 開始をタップし、カウントダウンが終わるのを待つ |
| 5 | 止めるときは、画面の上部から下へスワイプしてスクリーンレコーダーの通知をタップする |
アイコンは、右へスワイプしないと出てこないことがあります。
見つからないときは、編集アイコンからクイック設定へドラッグして足す。
録った動画は、フォトアプリの「コレクション」から「このデバイス上」の「映画」で見られます。
Google Pixel では、この手順の一部は Android 11 以降でだけ動きます。
AIの声が入っていなかったときの見直し
- 自分の声の設定=録る前のスイッチがオンだったか
- 画面を外へ映していなかったか(iPhone)
- 仕事用と個人用のプロファイルが分かれていないか(Android)
- それでも入らなければ、アプリが録らせない作りと考える
上の3つは、録る人の側で直せます。
4つ目は、録る人の側では変えられません。
アプリが録らせないと決めている音は、端末の操作では取り出せない作りです。
その場合は、アプリに会話を見返す機能があるかを探すほうが早い。
AI英会話の画面収録によくある質問
自分の声だけ入ってAIの声が入らないのはなぜか
自分の声とAIの声は、入るかどうかの決まりが別だからです。
- アプリがAIの声を録らせない決め方をしている
- AIの声を、録る仕組みの対象外の種類で鳴らしている(Android)
画面をテレビに映しながら録画できるのか
iPhone では、画面収録と画面ミラーリングを同時に行うことはできません。
録画したいときは、いったんミラーリングを止めてから録ります。
録画していることはアプリに伝わるのか
iPhone では、録画やミラーリングの間、アプリはその状態を知れる仕組みがあります。
知ったあとにどう動くかは、アプリの作りによります。
Androidの古い端末でもAIの声を録れるのか
- 他のアプリの音を録る仕組みは Android 10 から
- Android 9 までを狙うアプリは、何も書かなければ録らせない
- 端末に入っている録画機能の動きは機種の作りによる
古い端末ほど、録れないことを前提にしておくほうが安全です。
まとめ|AI英会話の画面収録で押さえる3点
最後に3点だけ残します。
- 自分の声は録る前のスイッチで決まり、AIの声はアプリの作りで決まる
- Android で録れるのは3種類の音だけで、いちばん厳しい決め方が勝つ
- iPhone ではアプリが録画中かを知れ、ミラーリング中は録画できない
この3つが分かっていれば、音が入らなかったときに迷いません。
まずは数秒だけ録って、再生して確かめてください。
入らなければ、端末の故障を疑う前にアプリの作りを疑う。
録画や会話の保存の扱いそのものは、各アプリの公式ページで確かめてください。
\録る前に読める/
会話を文字で残す3つの経路が分かる
あわせて読みたい記事も置いておきます。
録画のほかに会話を見返す道は、文字起こしの記事にまとめました。↓

参考文献も以下にまとめます。
参考文献
- iPhone、iPad、iPod touchで画面を録画する(Apple サポート 公式サイト)
- isCaptured(Apple Developer 公式サイト)
- Android デバイスで画面の画像(スクリーンショット)または動画を撮影する(Android ヘルプ 公式サイト)
- Capture video and audio playback(Android Developers 公式サイト)
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