MENU

画像入力はAI英会話で何ができるのか。写真を見せて話す仕組みと読めないものを公式仕様から分解した

画像入力はAI英会話で何ができるのか。写真を見せて話す仕組みと読めないものを公式仕様から分解した

AI英会話の中には、写真を見せて英語で話せる画像入力という作りがあります。

画像入力は、部品の側でも同じ名前で呼ばれる働きです。

AIが写真を受け取り、中身を言葉にしてから会話を続ける仕組みです。

ただ、どんな写真でも読めるわけではありません。

読める形式、大きさの上限、苦手なものが決まっています。

この記事で分ける3つ
  • 写真をどう受け取って数えているか
  • 送れる形式と大きさの上限
  • 読めないもの・苦手なもの

根拠は、OpenAI・Anthropic・Googleの3社が出している開発者向けの公式ドキュメントです。

特定のアプリの挙動を約束する記事ではありません。

アプリが画像入力を載せているか、どの会社の部品を使っているかは作りによります。

TOC

【結論】画像入力はAI英会話で写真を見せて話すための入口で、読めないものが決まっている

先に結論を置きます。

分類中身挙げている会社
できる写真に写った物や場面を言葉にする3社とも
できる複数の写真を並べて比べるAnthropic
苦手小さい文字・回転した写真OpenAI・Anthropic
苦手物の正確な数を数えるOpenAI・Anthropic
読まない写っている人の名前を当てるAnthropic
読まないファイル名や撮影の情報OpenAI・Anthropic

表のとおり、画像入力は写真の中身を言葉にする部品です。

読めないものは、撮り方で避けられるものと、仕組みとして読まないものに分かれます。

  • 撮り方で避けられる=小さい文字・回転・ぼけ
  • 仕組みとして読まない=人の名前・撮影の情報
  • 数え方は大まか=数の正確さは求めない

3つに分けておくと、写真を見せる前に迷いません。

いちばん役立つのは、はっきり撮った1枚を見せることです。

AnthropicとGoogleは、ぼけていない画像を使うよう求めています。

OpenAIは、小さい文字は大きくして見せるよう勧めています。

AI英会話の画像入力は写真をどう受け取っているのか

写真は小さな区画に分けて読まれる

AIは写真を1枚の絵としてではなく、小さな区画の集まりとして読みます。

区画の大きさは会社ごとに違います。

会社区画の単位数え方
OpenAI32×32ピクセル縦と横をそれぞれ32で割った数の掛け算
Anthropic28×28ピクセル縦と横をそれぞれ28で割った数の掛け算
Google768×768ピクセルのタイルタイル1枚につき258トークン

区画1つ1つが、文字のトークンと同じ物差しで数えられます。

Googleの数え方は、縦横どちらも384ピクセル以下なら258トークンです。

それより大きい画像は、768ピクセル四方のタイルに分けて数えます。

大きすぎる写真は縮めてから読まれる

大きな写真は、そのまま読まれるとは限りません。

Anthropicは、長辺の上限を2つの段で示しています。

段長辺の上限トークンの上限
標準1568ピクセル1568
高解像度2576ピクセル4784

上限を超える写真は、縦横の比を保ったまま縮められます。

1000×1000ピクセルの写真なら縮められず、数は1296トークンです。

縮めると、細かい文字が読みにくくなることもある。

OpenAIも、細かさの段階を選ぶ detail という指定を用意しています。

モデルによっては、low を選ぶと512×512ピクセルに収まる大きさで読む作りです。

ただし low がいつも少ないトークンで済むとは限らないと、OpenAIは注意を添えています。

画像も文字と同じ物差しで数えられる点は、トークンの記事にまとめました。↓

写真と質問の並べ方は会社で違う

Anthropicは、画像を先に、質問をあとに置く形がいちばんよく働くとしています。

Googleは、画像が1枚のときは質問の文を画像より前に置くよう勧めています。

並べ方の勧めは、会社によって逆です。

どちらに並べるかはアプリの作りで決まり、利用者からは見えません。

AI英会話の画像入力で送れる形式と大きさの上限

読める形式と上限は、3社でそろっていません。

会社読める形式1回あたりの上限
OpenAIPNG・JPEG・WEBP・動かないGIF1回のリクエストで512MB・1,500枚まで
AnthropicJPEG・PNG・GIF・WebPAPIは1枚10MB・1回のリクエストで32MBまで
GooglePNG・JPEG・WEBP・HEIC・HEIF文と画像を合わせて20MB・3,600枚まで

形式でいちばん差が出るのは、HEICとHEIFです。

3社のうち、HEICとHEIFを並べているのはGoogleだけです。

OpenAIとAnthropicの一覧には入っていません。

一覧にない形式の写真を送れるかは、アプリが手前で形式を変えているかどうか、つまり作りによります。

動く画像も、扱いが分かれるところです。

Anthropicは動くGIFに対応せず、最初の1コマだけを使います。

OpenAIも、読めるGIFを動かないものに限っています。

Anthropicの枚数と大きさの線
  • claude.aiでは1回のメッセージに20枚まで
  • 1枚の大きさは8000×8000ピクセルまで
  • 21枚以上を送ると、1枚ごとに縦横2000ピクセル以下へ縮める必要が出る
  • Amazon BedrockとGoogle Cloudでは1枚5MBまで

写真を1枚ずつ見せる使い方なら、枚数の線は20枚・1,500枚・3,600枚と遠くにあります。

気にするなら、枚数より1枚の大きさと形式のほうです。

AI英会話の画像入力が読めないもの・苦手なもの

OpenAIとAnthropicは、画像の読み取りで苦手な場面を並べています。

苦手な場面OpenAIAnthropic
小さい文字文字を大きくして見せるよう勧める200ピクセル未満の小さな画像で誤りやすい
回転した写真逆さの文字や画像を読み違えることがある回転した画像で誤りやすい
物の数おおよその数になるおおよその数で、小さな物が多いと外れやすい
位置の正確さ正確な位置の特定が苦手座標はおおよそ
医療の画像CTのような専門の画像には向かないCTやMRIの読影向けではない

Googleも、向きを確かめること、ぼけていない画像を使うことを勧めています。

英会話でいちばん関わるのは、1行目と2行目です。

教科書のページやメニューを写して見せると、小さい文字が混ざります。

その場合は、読ませたい部分に寄って撮るほうが読み取りやすい。

Anthropicは、文字を大きくするために大事な周りまで切らないよう添えています。

ラテン文字ではない文字も苦手に入る

OpenAIは、ラテン文字ではない文字が写った画像で働きが落ちることがあるとしています。

日本語の文字は、ラテン文字ではありません。

日本語の看板や手書きのメモは、この苦手に当たる側です。

色や線の種類が入り混じったグラフも、OpenAIは苦手に挙げています。

仕組みとして読まないもの

  • 写っている人の名前=Anthropicは答えない
  • ファイル名や撮影の情報=OpenAI・Anthropicとも読まない
  • AIが作った画像かどうか=Anthropicは見分けられない
  • CAPTCHA=OpenAIは送信そのものを止める

撮り方を変えても、この4つは読めるようになりません。

撮影した場所や日時の情報を、AIが勝手に読んで話すことはない作りです。

パノラマや魚眼の写真も、OpenAIは苦手に挙げています。

AI英会話の画像入力で間違えやすい3点

形式と苦手の次に多いのが、思い込みです。

  • 画像は数に入らないと思っている
  • 大きい写真ほどよく読めると思っている
  • 見せた写真の行き先はどこも同じだと思っている

1つ目は、数え方の話です。

画像も区画ごとにトークンとして数えられます。

OpenAIによれば、画像のトークンも1分あたりのトークンの上限に入る。

従量で払う作りなら、写真を見せるほど数が積まれます。

2つ目は、大きさの話です。

上限を超えた写真は縮められるので、大きく撮っても細部が残るとは限りません。

Anthropicは、送る前に縮めるか切り取っておくことを勧めています。

JPEGで強く圧縮すると、文字が読みにくくなることにも触れています。

3つ目は、行き先の話です。

見ること部品の会社の線アプリの線
写真が残るかAnthropicのAPIはリクエストの間だけ扱い、処理のあとに消すアプリが写真を保存するかは作りによる
学習に使われるかAnthropicは送られた画像を学習に使わないとしているアプリの会社の方針のページで確かめる

部品の会社の線と、アプリの会社の線は別です。

アプリが写真を手元に保存する作りなら、部品の側で消えても写真は残ります。

どちらの線も、方針のページを開けば読めます。

部品を売る会社ごとの保持期間と学習利用は、データの記事にまとめました。↓

AI英会話の画像入力を使う前の見直し手順

写真を見せる前に、5つを順に見ます。

順見ること理由
1アプリに画像入力の機能があるか画像入力を載せるかは作りによる
2端末の許可の画面で写真の扱いを見る許可が無いと画像を使う機能だけ止まることがある
3形式がPNG・JPEG・WEBPのどれかか3社とも読める形式
4読ませたい文字に寄って撮れているか小さい文字は読み違えやすい
5写真の向きが正しいか回転した写真は読み違えやすい

5つのうち、利用者が直せるのは2から5です。

1だけは、アプリの会社が決めることです。

AIが写真をどう読んだかを先に言わせておくと、読み違いのまま会話が進むのを避けられます。

見せる前に整える3つ
  • 読ませたい文字に寄って撮る
  • 向きをまっすぐにする
  • ぼけていない1枚を選ぶ

3つとも、OpenAI・Anthropic・Googleのどれかが勧めていることです。

撮り直しは数秒で終わります。

読み違いが続くときは、写真より先に撮り方を変えるほうが早い。

AI英会話の画像入力によくある質問

写真を見せればAIが英語で説明してくれるのか

写真の中身を言葉にすることは、3社の部品ともできます。

英語で返すか、どこまで詳しく返すかは、アプリの指示の作りによります。

写真から絵を作ったり直したりできるのか

Anthropicの画像入力は読み取り専用で、画像を作ったり直したりはしません。

画像を作る機能があるかは、アプリの作りによります。

1回に何枚まで見せられるのか

  • claude.aiでは1回のメッセージに20枚まで
  • OpenAIのAPIは1回のリクエストで1,500枚まで
  • GoogleのAPIは1回のリクエストで3,600枚まで

AI英会話のアプリが何枚まで受け付けるかは、作りによります。

日本語の文字が写った写真も読めるのか

読めないわけではありませんが、OpenAIはラテン文字以外で働きが落ちることがあるとしています。

英会話の練習に使うなら、英語の文字が写った写真のほうが読み違いの心配が少なくなります。

まとめ|AI英会話の画像入力で押さえる3点

最後に3点だけ残します。

  • 読める形式は3社でずれる=HEIC・HEIFはGoogleだけ
  • 大きな写真は縮められる=文字に寄って撮る
  • 人の名前・撮影の情報は読まない=仕組みとして決まっている

この3つが分かっていれば、写真を見せても読み違いに振り回されません。

画像入力を載せるか、どの部品を使うかは、アプリごとに違います。

一律に書いている解説は、根拠の場所を確かめてください。

細かい上限は、各社の公式ドキュメントで確かめてください。

\仕組みから読める/

写真の次に声がどう扱われるかが分かる

⇧目次に戻る⇧

あわせて読みたい記事も置いておきます。

写真を選ぶときに端末が聞いてくる許可のほうは、権限の記事にまとめました。↓

参考文献も以下にまとめます。

参考文献

Let's share this post !

Author of this article

Comments

To comment

TOC